コラム

【企業選びはここを見て!】オフィス環境から企業を読み解く方法

はじめに

企業選びにおいて、給与や福利厚生ばかりに注目していませんか?

実は、オフィス環境働き方の制度も非常に重要な判断材料です。これらは従業員の満足度や生産性に直結するため、就職活動中の皆さんは企業のオフィス環境に注目することをおすすめします。

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この記事はこんな人におすすめ!

・企業選びってどこを見れば良いかわからない…

・おしゃれなオフィスで働きたい!

・働きやすい会社に入りたい!

本記事では、特に「ABW(Activity Based Working)」という先進的な働き方を例に、オフィス環境から企業の特性を推測する方法について詳しく解説します!

1.オフィス環境と従業員満足の関係

オフィス環境は、日々の業務における集中力、コミュニケーション、さらにはクリエイティビティに大きな影響を与えます。快適な空間で働くことで、社員はストレスを軽減し、やる気を高めることができます。

また、オフィス内のレイアウトや設備は、企業が従業員の働きやすさをどれだけ重視しているかを示す指標ともなります。就活生の皆さんは、面接時や会社説明会で実際のオフィス環境を観察し、その企業の働き方への取り組みをチェックしてみましょう。

2.ABW(Activity Based Working)とは?

ABWは「Activity Based Working」の略で、業務内容に応じて最適な作業環境を主体的に選べる働き方の一つです。

  • 基本コンセプト:
    従来の固定席制を廃止し、各業務(集中作業、会議、ブレインストーミング、リラックスなど)に合わせた多様なスペースを提供することで、効率的な働き方を実現します。
  • 背景:
    人材の多様化やテレワークの普及、さらにはワークライフバランスの重視など、現代の働き方の変化に対応するため、多くの企業がABWを取り入れ始めています。

例えば、営業職の主な仕事としては「お客さんと契約して売上を上げること」ですよね。

しかしその中を覗いてみると、提案書の作成や契約書類等の事務処理、売上目標に対する行動計画の打ち合わせなど、その業務は多岐にわたります。

そしてその業務ごとに、適した環境は変わります。周囲の音が気になるオープンなミーティングスペースなどで、提案書作成のような頭を使う作業をするのは効率が悪いですよね…

そういった課題を解決すべく生まれた概念が、ABW「Activity Based Working」です!

2-1.ABWのメリット

ABWを導入することで、企業や従業員には以下のようなメリットが期待されます。

  • 業務効率の向上:
    各業務に最適な環境で作業することで、集中力が高まり、生産性の向上が期待されます。
  • 柔軟性と創造性の促進:
    異なる業務用スペースを活用することで、オフィス内の移動が増え、他部門との接触機会が増加します。これにより部門間のコミュニケーションが活性化し、新たなアイディアやイノベーションが生まれやすくなります。
  • 従業員のウェルビーイング:
    自身の業務や気分、生活スタイルに合わせて作業環境を選べるため、ストレス軽減やモチベーション向上につながります。

つまりABWを始めとする「働き方」というのは、従業員の満足度だけでなく、企業の成長にも大きく関係しているのです。

2-2.ABW実現のためのオフィス環境整備

ABWを成功させるためには、ただ座席を自由にするだけではなく、オフィス全体の環境整備が不可欠です。具体的には、

  • 多様な作業エリアの設置:
    集中作業用の個室ブース、チームで議論ができるオープンスペース、リラックスできるラウンジエリアなど、業務に合わせたエリアが整備されている。
  • オフィスの運用ルール浸透:
    多様なエリアを最大限活用するために、運用のルールや利用促進がなされており、従業員にそれが浸透している。

近年、カフェのようなおしゃれなオフィスが増えてきました。就活中の皆さんにとっては、とても魅力的に映ると思います。しかし、見た目がおしゃれであっても機能性を十分に確保できていないと、良いオフィス環境とは言えません。

筆者も仕事を通じて、見栄えを重視したが故の使いずらさが目立ち、従業員の満足度が著しく低いクライアントをたくさん見てきました…

3.オフィス環境から企業の特性を推測する方法

実際にオフィスを見学する機会があった場合は、以下のポイントに注目してみてください!

  • オフィスレイアウト:
    固定席がなく、各種業務に応じた多様なスペースが設けられているか。これにより、企業が柔軟な働き方に積極的であることが分かります。
  • 設備の充実度:
    最新のIT環境、快適な家具、リラックスできる休憩スペースなど、従業員の働きやすさに対する投資の度合いが伺えます。
  • コミュニケーションエリアの存在:
    社内コミュニケーションを促進するためのカジュアルなミーティングスペースや共有エリアがあるかどうか。これは、オープンな企業文化やチームワークの重視を示しています。
  • 実際の働き方の様子:
    オフィス内で従業員が自由に席を移動しているか、打ち合わせが頻繁に行われているかなど、実際の利用状況も重要な判断材料です。

必ずしも、ABWが正義なわけではありません。その企業の事業や業務内容、重視している価値観によって、それぞれ適した働き方がありますし、固定席=悪なんてことは決してありません。

あくまで、従業員の生産性や満足度を向上させて企業を成長させるために、企業がどれだけ関心を持っているかという点について見定めてください!

4.まとめ

企業のオフィス環境や働き方改革への取り組みは、単なる設備投資以上の意味を持ちます。

まとめ
  • 企業の本質が見える:
    オフィス環境を見ることで、その企業が従業員の働きやすさや生産性向上にどれだけ関心を持ち、実際に投資しているかを知ることができます。
  • 自分に合った働き方を見極める:
    自身が快適に働ける環境かどうか、また企業の働き方が自分のキャリアやライフスタイルにマッチしているかを判断する大きな材料となります。
  • 質問例の活用:
    面接時やオフィス見学時に、「どのような働き方を推奨しているのか?」、「オフィス環境への投資状況はどうなっているのか?」など、具体的な質問をしてみましょう

今後の働き方は多様化が進む一方で、企業ごとに特色ある取り組みが行われています。オフィス環境を通じて企業の姿勢を見抜き、是非自分に合った職場を選ぶ参考にしてください!

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